誰もが満足し、夢の持てる会社…起業にあたって、社長さんは様々な理想を掲げておられたことでしょう。
ですが昨今、企業は大変厳しい環境に置かれています。家族同然の従業員の皆さんに、我慢してもらうことも少なからずあったはずです。
もしその不満が、経営者へ向けられたとしたら…
考えたくないことですが、我々は何度も見てまいりました。
そんな時、問題の行く末を決定づけるのが、就業規則・雇用通知書のたったひとつの文言なのです。
労務管理の分野は非常に幅広く多岐にわたりますが、最も基本となるのは、労働時間、休日、休暇とその管理の分野、および採用、退職、解雇です。近年では従業員と企業とのトラブルが非常に多くなっており、誤解に基づく無用のトラブルを防ぐために就業規則の策定と運用の重要性は高まっています。
「従業員を守る」法律には労働基準法をはじめ、いくつも制定されていますが、労使間のトラブルにおいて「会社を守る」法律は存在しないのが実情です。したがって、会社で独自に定められる就業規則の役割は大変大きいといえます。